1級建設機械施工技士 実技

これ、免許とは言わないんですがこの広いネット社会、
どんな方々からのニーズがあるかなんて想像では計り知れませんから、
あと、僕が受験する際、参考になるページも少なかったのでちょっと書いてみましょう。

えっと、この資格は先に学科試験があります。それに1級と2級があります。
僕は1級を受験し合格しましたが、2級の事はよく知りません。というか、全然知りません。
あしからず〜。で、学科試験を合格した方のみ向こう1年間、この実技試験を
受験できます。学科試験のことはここには書きません。質問はいつでも受け付けてますので
どしどしどうぞ→メール

実技試験ですが、以下の種類がありますね。
この中から2種類を選択します。2種類とも規定点数(60〜70%)を確保する必要があります。

●トラクタ系建設機械操作施工法

ブルドーザ(6t〜12t級)

●ショベル系  〃    〃   

油圧ショベル(バックホウ)(0.25〜0.45m3)

●モータ・グレーダ操作施工法

3.1m級グレーダ

●締固め建設機械操作施工法

ロード・ローラ(12t級)

●舗装用建設機械操作施工法

Asフィニッシャ(2.5〜4.5m級)

●基礎工事用建設機械操作施工法

アースオーガ(40〜50t級)

建設機械組み合わせ施工法

記述試験(1級のみ)

僕は愛知県刈谷市で受験しました。
僕が選択したのはトラクタ系とショベル系です。ま、土木界の王道ですよね。
とは言え、最近ではブルドーザーを使う工事って少なくなりましたが。

モーダグレーダは三菱の3m級がいました。
ロードローラはマカダム(酒井R2)がいました。
Asフィニッシャは遠くてわかりにくかったですが住友の4.5mがいました(^_^;)
この道路3車種はRCの路盤上で作業してました。フィニッシャもRCをまいてました。

写真でも撮れれば良かったんですが、結構試験中は忙しくて無理でした。
それぞれコース平面図と作業内容の要項を持ってますので要り用の方、お申し付け下さい→メール

さて、それではトラクタ系とショベル系についてのお話を。
まずは作業内容の要項は以下の画像の通りです。

画像をクリックすると大きなサイズを別ウインドで開きます。

まずはトラクタ系。

僕は小松のD31Pに乗りました。
押しブルでも小さい機種の部類ですよね。しかも新型機(ボデーが黄色1色)でパワーシフト車でした。
もう一つの車両はちょっと古いD31P。紺色のラインが入っている頃のやつです。
操作レバーも2本のタイプ。あれは乗りにくそうでした。

まずは運行前点検です。
側面から履帯、シリンダ等の異常を確認します。それぞれ指差し呼称でクリアしてください。
「履帯良し!」「シリンダ良し!」
後方に回り後方と車体下部の確認です。オイル漏れ等無いか確認してください。
「後方良し!」「車体下部、油漏れ等無し!」
もう一方の側面の確認をしてから前方の安全確認を行います。
「前方良し!」

次に乗車です。
必ず車体左側から乗車です。乗車前に前方と後方の安全を指差し呼称にて確認してください。
「前方良し!後方良し!」
その後、3点支持にて乗車して着座します。

乗り込んだら、各レバーの中立を安全確認し、周囲の安全を確認します。
「レバー中立良し!」「周囲の安全良し!」
エンジンを始動します。始動後、計器類に異常がないか確認します。
「計器類異常なし!」
そして安全ロックを解除し作業機を試運転します。軽く上げ下げする程度で終わらして指差し呼称です。
「作業機異常なし!」

いよいよ出発です。
前方確認後、第1速、および任意のスロットルで発進し、ポールを右折し停止線まで進み停止します。
停止線を越えてもいけませんし手前過ぎてもダメです。停止線を通過する前に前方の確認をします。
「前方良し!」
2速のフルスロットルで進入し作業開始線からブレードを差し込み掘削に入ります。
停止線を通過した時点で作業時間計測開始になりますから時間との勝負になります。
船底に掘削し盛土地点まで運搬します。これを2回行います。バックの際も「後方良し!」です。
バックは3速で行きましょう。間に合いません。

盛土が完了したらそのままその盛土を乗り越えて方向転換地点で180度ターンをして再度盛土地点に戻り停止します。
「前方良し!」の後、盛土した土を掘削した船底型の穴に戻します。3回で元通りに復旧します。このときも前進は2速
後進は3速、よろしければ前進も3速です。前進、後進の前には必ず確認です。
このときの採点には掘削土量、運搬土量、盛土量、掘削形状、運搬形状、盛土形状、ならびに整地復旧割合を
見てます。これに作業時間です。標準作業時間があり、この時間を超えると減点です。また整地復旧形状が
試験官の判断で劣悪である場合、それなりの結果となります(^_^;)この場合は試験終了後、試験官が自ら
復旧します。

作業が完了したらポールを右折、バックで元の位置に車庫入れします。
車庫入れ完了後、作業機の接地、ギアN段、サイドブレーキ引き、安全ロックオンでエンジン停止です。
その後、各種レバーの中立と駐車ブレーキ、安全レバーの確認を行います。

終わりましたら立ち上がりクローラーの上に立ちながら前方と後方の安全確認を行い
車両左側面に降車してください。これで試験終了です。

時間計測は車両のエンジンが掛かってから車庫入れを行い運転者が降車し地面に着地するまでと
その中で上記作業時間を計測しています。どちらにも標準時間があり、これを超えると減点です。
でもかなりタイトです。慣れてれば、失敗しなければ普通に完了できますが。

ショベル系は次のページにしますね。お疲れ様でした。
ちょっと休んでください。

唯一の当日の写真

 

 

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