1級建設機械施工技士 実技

 

さて、それではショベル系についてのお話を。
まずは作業内容の要項は以下の画像の通りです。

画像をクリックすると大きなサイズを別ウインドで開きます。

僕が乗車した機械ですが、住友のSH120でした。
要はコンマ45クラスですね。僕はスタンダード機でしたが、あと2台は後方小旋回(SH135X)を使ってました。
あ、当然の話ですがレバーパターンはISOですよ。小松の方もコベルコも三菱もダメですよ!

ま、僕も相当(かなり)苦労しましたよ。どうしても左手が・・・。

話が逸れました。

押しブルと同じく、車体側面、作業機(各種シリンダ・リンク)、車体側面、後方、車体下部を運行前点検です。
全て指差し呼称です。で、必ずしも「油圧漏れ無し!」とか具体的に言わなくても良いです。とにかく
どこかを指さして「良し!」とか「ぅぅにゃぅ●×良し!」とか言ってれば減点にはなりません。
それこそいろんなところ指さして少しでも多く安全意識をアピールしてください。

乗車ですが、押しブルと同じく周囲の確認をしてから3点支持で乗り込んでください。
安全ロックの状態で作業レバーの中立を確認してください。その後周囲の確認をしてエンジン始動、
計器の確認をして安全ロックを解除してください。エンジンを始動してからストップウォッチがスタートになりますが
僕が乗った機械はエンジン始動後、液晶画面に機械のロゴが現れてなかなか通常表示にならず時間が掛かりましたが
ま、あわてな〜いあわてな〜いですわ。

さて、周囲の確認後、試運転をして「作業機異常なし」と叫び、右後方、右前方、左前方、左後方を「良し!」と点呼し
作業機を全て畳み、地面から概ね50CMの高さにセットして前進、右折です。

作業地点に行くと別の試験官が待っています。
合図で「こっちからあっちへ」と言ってくれますので言われた通りに掘削し排土します。

停止後、旋回の前は左右の確認です。
このとき声と動作は大きくしてください。試験官に見えるよう、聞こえるようです。
ポールはそこそこの位置にセットしてくれてますが何せ小松パターンの僕は必死です。どうしても旋回しちゃう(^_^;)
あと掘削土量が少ないと減点です。かと言って多すぎてこぼれた土でポールを落下させるとさらに減点です。
頑張りましょう。あ、話が前後しますが、顕著にアームの操作と旋回の操作を間違えると操作ミスで減点されます。
間違えてアームをのばそうとして左旋回してしまった場合、慌てないで「そぉ〜」っとアーム伸ばしに専念してください。
少々の旋回だったら掘削位置の微調整となり問題ないんです。「僕は間違ってないモンね!わざとやもんね!」の
精神で貫き通しましょう。

規定の作業を終わらしたら後方に旋回し元の位置へ走行します。このときも四方の安全確認です。
で、ここからが意外と落とし穴!後方に旋回したら後進です。自分は前に進むとしてもスプロケットの方に
進むわけですから後進です。でも緊張してるとどうしても前進(向かって後進)しちゃうんですよ、みんな!
これ、操作ミス。減点です。そのまま進み、直角カーブを曲がりきる手前で旋回し、後進で車庫入れです。
パワーショベルの前進後進は活字で説明しにくいですが、旋回後の前後進は落ち着いて行いましょう。

車庫入れのスタイルは後方線から発進線の間に収まり、外側線の中央に駐車です。
これも採点に入ります。車庫入れが終わったらアームが地面から垂直になる角度でバケットの腹を
接地させてください。その後エンジン停止、安全ロック、レバー中立確認して周囲の確認をして
3点支持で降車、着地して試験終了です。

エンジン始動から着地までの全行程時間と、作業地点にて旋回を開始してから最終土砂の排出完了までの
作業時間を計測し、押しブル同様の内容で採点します。

 

では、受験されます方、頑張ってくださいね。

あ、試験の前日頃までに同じコース、同じ機械で練習をさせてくれる協会があります。
学科試験を終わると会場でビラを配ってますのでそちらも活用されることをおすすめします。

 

また、何か疑問がありましたら分かる範囲でお答えいたしますのでご遠慮無くお聞き下さい。
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