●大型特殊(一種)
(試験場で使用される車両例)
この免許を取ろうという人は限られてくるはずです。
どんな車の運転に必要かというと、ナンバーの車両区分番号が9もしくは0の車両です。
これに該当する車は、その名の通り特殊車両です。
俗に言う8ナンバーは、一般自動車なんだけど使用用途が特別である場合に適応されますが
9や0ナンバーの車は根っから使用用途が特殊である特殊車両であることです。
ほとんどの場合運転席と操縦席が同一である点が上げられます。
例を挙げれば、フォークリフト、ショベルローダー(この写真のヤツ)、ラフタークレーンなどなどです。
あと変わったところでスキー場の雪上車も大特になって、お客さんを営業目的で送迎する場合は
大特2種が必要となります。
もうちょっと話を逸らしますが、上にあるような車両で試験をする地域はまだ少ないようです。
三重県はこの車両(コマツ製WA100)を使用していました。残念ながら免許センターにカメラを
持っていかなかったので、手持ちのカタログの写真を使いました。ごめんなさいね、こんな写真で(^^ゞ。
ですので、僕の説明はこのタイプの試験車両を使った場合しかできません。あしからず。
(大特試験で用いられる車両例。このタイプが多いみたいです。)
さあ、それでは説明に入りますが、まずはやっぱり車両感覚の説明から入りたいと思います。
初めて乗る人は「タイヤでか!!」と思うでしょう。慣れてなかったら幅寄せなんて酷な話です。
でもとっても良い車なんです、これ。何が良いって前輪と後輪が一緒の軌道を行くんです。
内輪差も外輪差も生じませんから、先行するタイヤを行きたいところへ持っていけば後行するタイヤが
追いかけていきます。だから慣れればなーんにも難しくありません。
ただし、その代わりと言っては何ですがちょっと気を付けないと行けないところがあります。
これは大特車の場合どのタイプの車でもそうですが、ハンドルの持ち方は左手でダルマを、
右手は軽く添えるような形で持ちます。ちなみにこの車の操舵方式:アーティキュレート(中折れ式)での
特徴で、フルステアを切ったときに切りすぎるとハンドルの位置がずれるんです。
ラック&ピニオン式やボール・ナット式を採用している普通車ではありえませんので分からないかも知れませんが、
最初スポークが真横になっていたのに回してから戻したらスポークが縦になっていた何て事になります。
そのときは左手でダルマ右手は・・・なんて言ってられません。しょうがなく10時10分で持ってください。
(WA100の室内)
また、据え切りをしたとします。アーティキュレートの場合、車の中心部が折れる形で操舵しますが
外輪差も内輪差もない代わり、中心部が押し出されます。狭いところにぴったりと寄せて止まった場合、
据え切りをすると障害物に接触します。この点に気を付けてください。
さて、実際のコースについて説明します。
大特車には、S字、クランク、縦列、坂道発進はありません。方向変換、交差点の右左折直進、見通しの悪い交差点、
踏切、指示速度走行、障害物回避だけです。実質課題は方向変換くらいでしょうか?
でも、先述の通り後輪が行った後を前輪が追いかけていきますから中に入ることや外に出ること自体は
難しくありません。が、中から外へ出るときに据え切りでいっぱい切っちゃうと側方のポールに接触する可能性があります。
言い忘れましたが、アーティキュレートはフロントフレームとリアフレームをリンクで接続して、お互いを油圧シリンダで
押し引きして車体を折ります。その油圧シリンダの制御をハンドルでやっているわけです。ですので、
ハンドル操作は慎重に行ってください。採点項目に「蛇行・ふらつき」の項目がありますが、大特は常に
その辺を見ています。ハンドル操作の開始・終了は静かに行わないとものすごい振動が運転席に伝わります。
それは高速走行時、顕著に現れます。指示速度は高々20km/hですが、まっすぐ走るのは難しいかも知れません。
交差点での巻き込みについて説明します。普通、縁石から後輪が通過した距離を概ね50cm以内にと言います。
そのため前輪はちょっとふくらんで曲がると思います。でないと前輪が小回りをしたら後輪は乗り上げてしまいますもんね。
しかし大特は違います。何度も言いますが前輪が行った後を後輪が行きます。前輪が縁石ぎりぎりを行くように
ハンドルを切って下さい。慣れない内は怖いかも知れませんが我慢してください。
技術的には大特自動車の運転でのキーポイントはハンドル操作です。
ギア自体はアーティキュレート車はクラッチはありません。大型自動車同様、2速発進をしてそのまま3速へ
放り込めばOKです。これも問題ないですね。
方向指示器のレバーは自分で戻してください。自動では戻りません。
ここまでは初めての人のために説明しましたが、中には僕のように仕事で乗っている人もいるでしょう。
その人のためにすこしだけ。実際の市販されている建機とは違います。例えば三重県の場合、
キャビン付きは当然ですが、試験官が乗るために除雪車のようにワイドキャビンを装着しています。
また、ドアロックも中からできるようになっています。窓も特別な開き方をするようになってます。
サイドブレーキも違う場所に移設されてました。本来足踏み式だったサイドブレーキがシート横のレバーに
変更されてます。エンジンのキースイッチも何らかの為に変な場所に付いてました。
安全ロックレバーはありません。
このように以外と行ってみてびっくりすることが多かったです。
さあ、これらをマスターしたらいよいよ法令運転です。
頑張ってください。
ポイントとして分からないこととかメール下さい。
なお、このページの内容についていかなる責任も問いません。「試験に落ちたぞー!!」と怒られても
対処しかねます。苦情は受け付けませんので悪しからず。
参考)三重県免許センターで平成13年9月現在使用している車種:コマツ製WA100−3。