合唱(音楽)について

1.〜第59回 全日本合唱コンクール中部支部大会を終えて〜(2006.9.23-24)

●中部大会の様子はこちらから

去る9月23日、福井県・福井県立音楽堂ハーモニーふくい大ホールにて全日本合唱コンクール中部支部大会が開催されました。
我らが宇治山田高校合唱部は、昨年行われた全国大会へ中部支部代表校として出場してましたので今年はシード校として
中部大会へ出場しました。しかし、シード校とは言えど、県大会では総合1位を受賞するなど、決して妥協を許さぬ
結果を引っ提げての中部大会出場です。

さて一行は9月22日午前9時に山高坂の下を三重交通のバスにて出発。運転士は毎度の仲林運転士です。
なんと今や部員の数は54人。観光バスは最大で60人乗りですので顧問も乗り合わせると満員御礼状態です。
三重交通さんが2階建てバスでも導入してくれるともう少しゆったり乗れるのかも(^_^;)
以前は52人乗りのバスでゆったりだったのにねぇ。

ま、なんだかんだで出発なのですが、今回僕は高校側の都合により伊勢市を12時発です。
追っかける形でスタートとなりました。福井市への到着は16時頃でしたが、現地でのいろいろな作業を経て
現役の皆さんが練習しているホテルへの合流は18時となりました。

今回のホテルは宴会場を練習場所として提供してくださったので練習もスムーズです。
今まではホテルと練習場所は離れていましたからね。それにしても、練習を聞いていても
良く響くし良く合わさっていて、でも全然保守的な訳でもなく、すごくアグレッシブ。
何も難しいこと考えず、ただただ「うまいなぁ」としか思えないんです。それでも先生方も生徒さんらも
妥協せず、細かいところに気づいてどんどん手直しが入ります。もう僕の耳では追いつきません。

さて、翌朝はバイキングスタイルの朝食でスタートです。
6:30に朝食をお願いしてあったのに開いたのは6:45。それに一気にバイキングに並んだため
なかなか朝食が進まず、練習時間が短くなってしまいます。それでも聞いてみると、朝5時半に起床して
体操をしたとか、あたりを散歩してきたとか皆さん絶好調!準備も万端なのです。

朝の練習を聞いていても、声もしっかり出ています。と、最後まで聞いているわけに行かず、
僕は会場へ受付の段取りなどでホテルを先に出発。

現地の福井県立音楽堂はすてきなホールです。まだ出来て間もないみたいですが、福井県は文化系の発展を
大事にしておられるのがよく分かる建物でした。

大ホールに入りますと、なんと反響版がないではないですか!ステージの後ろには客席と大きなパイプオルガン。
しかしきれいに音は観客席へと流れてきます。でもホントの生の音を運んでくるようなホールです。
これは発声法により、大きく評価が分かれるでしょうね。

山高の番になりました。まずは課題曲。出だしが何だかおかしかったですが、ちょっと緊張したのかな?
そのせいか、課題曲は終始、固いままの演奏に終わったように感じました。そのせい有ってか所々は
響き自体にも問題が残りましたね。

続いて自由曲。山高は今回自由曲を2曲ですが、1曲目は課題曲と打って変わって非常にしなやかな
歌い出しでした。今までの練習で聞いていたそれです。もう歌が体に染みついて居るんでしょうね。
ろうろうときれいな演奏をしてくれました。ただ、やはり疲れが出てきてか、たまに声が上がってきていたところも
ありました。音楽もちょっと走ったところもありましたね。う〜ん、勿体ない!

つづいて2曲目。これはリズム感あふれるおもしろい曲でした。
上記の通り、歌いにくいかも知れない難しいホールで非常にきれいな音楽を鳴らしてくれてます。
曲の最後なんかはバシッと響かせてくれました。ホールに残された余韻が今でも思い出されます。

しかし、この3曲。今までの練習からすれば約束事もいくつか守られておらず、出来ていたものも出来ていなかったり
今までの安心感はどこかへ行ってしまうような非常に残念な演奏だったことは正直に書いておきます。
非常に勿体ないと思いますし、悔しいです。どうだろう?全国大会へは・・・。

と思いながらお昼ご飯を食べて大編成を聞いて結果発表です。今年からは大学部門が始まる前に審査発表が行われました。
でもタイムテーブルから45分遅れ。お〜い!郡上八幡へ行かなあかんのに、時間がないよぉ。

現地へ行って知りましたが羽根先生が中部支部の支部長に、小林先生が事務局長になっているではありませんか!
審査発表は小林先生が・・・。ま、ドキドキではありましたが金賞受賞し、2位で全国大会へも出場が決定しました。
でもどちらかと言えば、棚から落ちてきたような感が否めません。でもそれは現役生が一番よくわかっていました。

その後の反省会でもその気持ちを沢山教えてもらいました。

さて、福井市を出発し向かうは本日の後泊先、郡上高原ホテルです。ひるがの高原のすぐ近くですが、九頭竜ダムの横を抜けて
白鳥を経由し現地へ向かうも3時間(今はもう道も良くなって油坂も通らないんですね)。

早く行かないとホテル着が20時を回ってしまう!夜ご飯が!温泉が!!!
僕は自家用車で参加していたので先発でいち早くホテルへ。一行の段取りをフロントで済ませて、現役生を待ちました。

その後、遅くなった夕食。なんとここでホテルから全国大会への出場のお祝いとしてデザートケーキを
サービスしてくれました。ホテルの皆さんありがとうございました。その後、宴会場をお借りして円陣になっての反省会。
温泉に浸りながらの反省会などを経て、各自いろんな思いを胸に一夜を過ごしました。てか、単なる大騒ぎでしたが・・・。

最終日は郡上八幡にて散策と昼食。17時には伊勢市へと帰ってきました。
来る10月28日は埼玉県・さいたま市大宮区(旧大宮市)にて全国大会に出場します!!
●中部大会の様子はこちらから

 

2.〜Vocal Ensemble<<EST>>木下牧子ア カペラコレクションCDレコーディング〜(2004.5.9)

●レコーディングの様子

去る5月9日、三重県総合文化センター大ホールにて、木下牧子先生をお迎えして
アカペラコレクションのCDレコーディングが行われました。

ESTの活動については色々とお手伝いさせていただいている中、毎年行われるコンサートでは
両脇の画面に映像を送り出すスライドの担当もさせてもらってます。今年のコンサートは10月24日に
第12回コンサート〜地平線のかなたへ〜と題して行われます。どうぞお楽しみに。

話が少々逸れましたが、いろいろと画像を残しておくのも僕の係りでして当日も
お手伝い旁々、行ってきました。

びっくりしたのは新メンバーさんの多さ。朝9時に楽屋口が開くのですが、
5分前には待合室で僕も準備していたら来る人来る人が知らない人ばかり。
僕がESTを退団してから3年目になりますが、それまではちょくちょく訪れているうちに新しい
メンバーさんが1人2人みえて「はじめまして(^.^)」ってことはありましたが、今回は何と9人!
ま、うち2人は面識がありましたけどね。。。それにしても「この人は誰なんだ!」っていう
雰囲気だった様な気がします(^_^;)

 

さてさて、まずはロビー等を使ってのミーティング並びにパートによる練習。
ESTにはスコラーズという核メンバーがいます。彼らが中心となりパートを引っ張っていきます。
それはまるで強靱な骨格に筋肉が形成されていくように、しなやかに音楽が作られていくのが
何とも新鮮で印象的でした。

ジョバンニレコードの木村さんもミキシング機器や集音機器のセッティングに汗する中、
いよいよステージでのアンサンブルです。

現在、ESTで取り入れられている発声法である「ヴォーチ・デ・フィンテ」。
倍音を丁寧に扱いながらとっても豊かな響きが大ホールに広がっていました。
いつもホールで音楽を聴くとき、反響板など気にしながら特等席を探したりしましたが、
どの席で聞いても存分に響きを堪能できて、何とも満足でした。

それにしてもレコーディングって言うのは、またコンクールとは違う苦労がありますね。
テイク1、テイク2と撮り重ねていき、そのつど袖へ行って録音結果を吟味。
楽譜をチェックして次のテイク。マイクとの相性がホントの敵になっているようでしたが、
歌い手もなかなか唸らされてましたね。

今回の曲集の作曲者である木下先生は東京から鉄道を使って11時過ぎに現場入り。
と共に、心地よい緊張感に包まれながら時間は進んでいきました。
僕はベストショットを狙うべく、邪魔をしないようにあっちへウロウロこっちへウロウロ。
ていいますかね、デジカメを持参している団員さんの分もぶら下げて撮影してましたが、
手持ちのデジカメが都合8つ(^_^;)

午前中、そして午後と順調にこの日の予定6曲のうち5曲は終了していきました。
折々に休憩も挟みながらこの時点で16:00過ぎ。このペースで行ったら17:00には楽々終了、
と思いきや・・・。

最終の「サッカーに寄せて」、これがなかなかうまく行かないんですねぇ。

ホールが鳴らない。そうですよねぇ、一日中、本番で歌っているわけですから疲れも出てきたんですね。
それまでとは違い、この曲はフレーズ自体の拍が短い、アップテンポな曲なんですね。
一つ一つが短いとすぐに次の音へ飛んでしまう、そこに少し煮詰め足りない部分見受けられました。

馬力も落ちてきていては不足を補正していく力も物足りません。

下降音階と共にピッチも響きも落ちてしまったり、速い流れに周りの音を聞く余裕もなく
和音が成立できない。結果鳴らないんですね。うーん、難しいですねぇ。
急いては事をし損じる、急がば回れ。丁寧にスローテンポで和音を確認していく基本的な
作業をするしかありません。スコラーズが中心となり、必死で綺麗なレールを敷いていきます。
いつしか僕も落ち着かなくなり、気が付いたら色々と口出ししていました。
いやぁ今思うと、恥ずかしい次第・・・(^_^;)(^_^;)(^_^;)(^_^;)(^_^;)

そしてテイクを重ねるうちに、「OK!」の声が掛かりました。まもなく19:00というところでした。

この日初めてお会いした木下牧子先生。
その都度都度頂くコメントや指示、そして最後の挨拶。とても柔らかな方で自然体の方でした。
その優しさが、まさにその日の音楽の通りでした。

 

終わってからはすぐ下のバーミヤンで夕食です。ESTの夕食は本当に楽しいですね。
僕は松井君と新しく入られた角田さんに井上(山高合唱部OB)と共にテーブルを囲みましたが、
色々と話に花も咲き、彼らとは一度も一緒に歌ったことがありませんが、その日1日を思い出し
「一緒に歌えたらなぁ」という想いがこみ上げてしまいました。松井君(現在大学生)とはスキーやその他の
活動でも一緒に動くことが多いのに、来年からは就職となると、もしかしたら一緒に歌う機会が
無くなってしまうのではと思ったら、僕の中でそれがものすごく寂しい物に思えました。

仕事の都合によるESTの退団が合唱活動の休止になっていますが、忙しさのため
部屋のピアノも埃をかぶりつつあるような僕の中の音楽。この枯れかけた畑をまた
蒼く潤すことができるように、モーションをかける決心をした1日でした。

さて何が出来るか?

 

 

3.〜第56回 全日本合唱コンクール中部支部大会を終えて〜(2003.9.27-28)

●中部大会の様子はこちらから

去る9月27日に、石川県金沢市・金沢観光会館にて
第56回全日本合唱コンクール中部支部大会が行われました。

山高は昨年の実績により、シード校として中部大会へ参加しました。
しかしそこに何ら甘えなどは一切無く、いつもにも増して取り組みを見せ連日
精一杯の努力をしていました。

昨年同様、三重交通観光バスのMAXYUと運転士の仲林さんにお願いをして出発です。
これは生徒達からも要望があり、コンクールのみならず近畿高校文化祭等の催し物の時にも
同様のお願いをしているのですが、今回は観光シーズンにぶつかり、このバスの希望がキャンセル待ちに
なったことから始まります。まず、このバスにしたことでバス酔いが激減。また近年の男子部員の
身長体型を考えると、あまり狭いバスは本当にかわいそうなんですね。

また、運転士の仲林さんは生徒達からも、「優しい、運転が上手」といった声が聞かれ
最近は「運転手さんは誰?」と期待をもって尋ねてくるほどです。「前と一緒の仲林さんやよ。」
というと喜んでいますしね。

ナンダカンダで出発に際して、特に問題はなく目指すは金沢です。9:00山高前を出発、
昨年は富山まで行きましたが、今年は同じ経路でちょっと手前であるだけですね。

途中渋滞等もありながらも15:30に予定通り金沢市に到着。
前述の通り、山高は今年はシード出場と言うことで宿泊などの手配は結構早くに済んでいたのですが、
何と借りていた会館の練習場にピアノがないと言うことが急遽発覚。
大慌てで付近を調べて、結局伊勢高校が借りていた高校の音楽室を交代でお借りすることになりました。
この高校、西金沢の伏見高校さんなんですがきれいな校舎でした。珍しい田舎者の到来に
リアクションもすごかったですが、何より挨拶もしっかりされていて音楽室には「ようこそ!」と
出迎えの張り紙もしていただいたり、温かく迎えていただきました。

音楽室には先着の伊勢高校の皆さんが既に練習の最中、我々は一旦作法室にて練習です。
そして音楽室へと移動。伊勢高校の皆さんを前にお披露目?練習です。
ちょっと旅の疲れもあってか、慣れない場所もあってか音程がはまりにくかったりしましたが、
すぐに直り、その日はホテルへ向かいました。

さて、昨年も同様ですが(みんな昨年同様になってますけど(^_^;))、タイトなスケジュールのため
到着日の夕食はホテルが用意してくれるものでは予定が合わないため、弁当と
なるのですが、ここは僕の出番です。昨年も富山を駆け回りましたが、今年も50個の弁当を
探しました。これも結局、旅程が確定するまで時間が掛かり、寸前になって「やはり弁当を購入」と
なるため積み込みの段取りが出来ないんですね。タウンページの弁当のページを開けて
そこら中電話し「あと2時間で600円くらいで弁当を50個作って!」と無理な電話攻撃です。
幸いあるお店が引き受けてくれました。

翌朝、ホテル近くの教育会館にて練習をしたあと会場である観光会館へと移動しました。
午前中5番目の出番と言うことで開会〜集合〜リハと一気に進みます。

そして本番。

何より今年の合唱部には歌がとてもアグレッシブですね。ベクトルに存在感があるというのか
しっかりとしています。聞いていて安定感があります。ただ、ピッチや声の表情など甘いところが少々
練習中にはあったのですが、これが何と本番では見事克服。というより、これほどまで
歌の情景を醸し出せる彼らには脱帽です。特に自由曲、松尾芭蕉を語る場面。
完璧にわびさびを再現し、堂々と演奏していました。課題曲も歌の趣旨をしっかりと聞き手に
伝えようとしています。聞き終わってからの余韻がこれほどまで充実していたのは初めてかも知れません。

しかし、審査結果は少々納得しにくい結果となってしまったのはやはり残念ですね。
1位を付けてくださった審査員の方が2名、残り3名の審査員の方々は5位もしくは6位と言った
厳しいものでした。総合として2位の金賞を受賞したのですが、全国代表となる4校は
Aグループ1校、Bグループ3校となってしまい、惜しくも代表にはなれませんでした。
ここまで頑張ってきた彼らの落胆ぶりは今思っても辛くて仕方有りません。
しかし何より辛いのは、こんな演奏を是非全国の舞台で披露したい、聞いて欲しい!と
思ってしまうことです。

しかし、彼らも悔しかったでしょうがやはり自分たちのやってきたことを十分理解しているのです。
すぐに立ち直り、先のことを話し合っています。ホテルへ戻ると豪華ごちそうの宴会スタートです。
男声5人がステージへ上がり、日頃こつこつと練習してきたアカペラをどんどんと披露し、
場内を沸かせてくれます。これをごく自然にとらえて見ていたのですが、気づけばいつのまに
これほどまで歌うことに楽しみを分かち合えるようになったのだろうと、見ながら深く感じていました。
彼らならこれからも心配はないだろうなぁ、と改めて安心をしていると僕も何だかすっきりとなると
いつの間にやら夜は更けていきました。

翌日、生徒達の要望により、東尋坊へ立ち寄って帰ることとなりました。
その後も三国〜敦賀の海岸線をたどりながらのんびりと伊勢へと戻っていきました。
とは言え、車内はひたすらカラオケでしたけどね。

 

4.〜全日本合唱コンクール全国大会を終えて〜(2002.10.26)

●全国大会の様子はこちらから

去る10月26日に、神戸市三宮・神戸国際会館こくさいホールにて
第55回全日本合唱コンクール全国大会が行われました。

折しも山高では中間試験の最終日に出発という激しいスケジュールとなりました。
僕も実家の仕事を振り替えて休みを取り、今回も同行させていただきました。
午後4時からの代表者会議に泉先生と参加することになっていたのですが、
中間試験の日程と道中の道路状況(阪神高速工事通行止め)により頼みの綱である
自家用車で向かうことは時間的に不可能であることから、電車で
先発入りすることになりました。現役生はバスで現地ではなく宿へ直行し
近くの練習会場で練習という2班行動です。

代表者会議に出席したのはこれが2回目です。
一昨年の第53回全国大会(福島県郡山市)でも出席しました。
常連校同士で「あーどうもどうも!」と親しげな交流をしているのを目の当たりにし
少なからずも萎縮してしまったのを懐かしく思い出します。

ホールは時の阪神・淡路大震災において全壊。一昨年に復興を遂げた
真新しいホールです。しかし市の中心部というロケーション柄、
上下移動を余儀なくされました。エレベーターと階段を駆使しての行動です。

さて、代表者会議を終えて現役生が待つホテルへ向かい到着したのは
午後8時を廻っていました。ホテルの中のレストランへ行くと、そこには
「おらしょ〜カクレキリシタンの3つの歌〜」の作曲者・千原英喜先生が既にお見えでした。
夜の公民館での練習に駆けつけて頂き実際に見ていただいたのでした。
千原先生ありがとうございました。

夜9時、ミーティングの時間ですが、3年生は自分たちだけ先に集まり
何やら話し合っています。受験を目の前にし、これで引退になる彼らは彼らなりの
心のあり方があったのでしょう。良い光景でした。

翌朝、朝食をみんなと一緒に取ると、僕と泉先生はタイムテーブルの都合で電車で
またもや先発で現地入り。現地には既にOBさんの姿も。前回の郡山とは違い
神戸であったことから足を運んでくれたOBさんの数も多かったです。

さて、演奏のことに付きましては向井先生のページに掲載されていますのでそちらを
読んでいただくのが一番良いと思いますので割愛させていただきます。

演奏が終わり外に出て控室へ戻る途中で校長先生も駆けつけて下さり
お言葉を頂いていました。何と出張先の静岡から直で来ていただいたそうです。

演奏は最後から2番目でしたが、昼休憩の後すぐに審査発表というスケジュール。
昼食時間は結局50分くらいしか有りませんでした。「さんちか」へ走り込み
とにかくお腹へ物を押し込んで審査発表を迎えました。しかし、演奏自体は
ホールの構造や様々な要因により全力を出しきれず不完全燃焼に終わったのは
僕も彼らもよく分かっていました。しかし潔くそれを認めながら決して背中を丸めることなく
堂々とその時を待っている彼らは大したもんだと思いました。

審査発表は指揮者と生徒1名がステージに上がっています。演奏順に結果が
告げられていきます。さて我々はと言うと。「ゴールド!金賞」、そう聞こえました。
全員が「え?」「は?」でした。何だかよく分からないまま「結果」なのでした。
そして、特別賞「兵庫県教育長賞」も頂いてしまったのでした。
その時思ったのですが、彼らなりの精一杯自信たっぷりバージョンだったら
一体どういう結果だったんでしょうかねぇ?

さて、現地を後にした一行はそのまま伊勢へ直帰する班と神戸にもう一泊
する班の二手に分かれます。とりあえずバスで後泊先のホテルに送ってもらいました。

ホテルに到着すると何やら私服姿の子供達が。何だろうと見ていたら
同じく全国大会の中学校部門に出場する三重大学付属中学校の合唱部の
皆さんがたまたまそのホテルに滞在中で、お祝いすべく玄関で待っていてくれたのでした。

お祝いを受けてバスは伊勢へと帰っていき、後泊組は部屋へと落ち着きました。
後日大阪上本町へ一旦移動し自由観光をした後、伊勢へと戻りました。

さ、これからの合唱部が一層楽しみとなった今回のコンクールでしたが、
いつまでも笑顔で入られるように精一杯バックアップしてあげたいと改めて感じました。

5.〜全日本合唱コンクール中部支部大会を終えて〜(2002.9.28)

●中部大会の様子はこちらから

去る9月28日に、富山県魚津市「新川文化ホール」にて
第55回全日本合唱コンクール中部支部大会が行われました。

僕も山高一行と一緒に自家用車で伊勢を出発して同行しました。
それまでも雨で仕事が休みになると練習に顔を出したりと精一杯応援を
しながら、生徒達を見守ってきました。

しかし、ことしの合唱部は荒削りなところはあるとはいえ、どことなくエネルギーがある。
それは一昨年の風景を彷彿とさせました。ここまでできたなら良い成績で収められたら
良いのになぁと思いながら車を走らせていました。

さて、今回の日程は土曜日の本番へ向けて前日の金曜日の8:30amに山高下を
三重交通観光バスにて出発。関〜鈴鹿峠〜八日市(名神)〜北陸道経由〜上市町へ
4:00pm頃到着の、合計7時間の旅です。現地へ着くと夕食(弁当)を調達し
素早く済ませて地元の公民館で午後6時から練習を始めました。

翌朝も7:30amから9:00amまで練習を行い、本番タイムスケジュールは10:10am
スタートでした。しかし、ドタバタしながらも疲れているだろう彼らの歌声からは
エネルギーに満ちあふれた堂々とした音楽が見いだせます。でもその時の僕は
祈るしかありませんし、出来るだけのことをしてあげるのみでした。

本番直前、審査員が2階席の最前列にいることが判明。ステージの配置に
無理があるのではと我々は慌てました。どの団体もこれにはシビアになったようで
いろいろと策を講じていました。

リハーサルまで付き添い、藤波・泉 両先生と僕の3人は審査員席のある2階席で
彼らの出番を待ちました。そして本番。

まずは課題曲のパレストリーナです。テナーが入りベースがと順に加わっていきます。
これまでの課題は男声の出だしです。しかし、うまい。今までにない入り方をしました。
その後の流れもゆったりとした良い流れです。そして自由曲へと。

自由曲は千原英喜先生の「おらしょ2」です。僕もEST時代にドイツで演奏しました。
難しい曲であることは承知していますし、これを高校でやると聞いたときには
動揺したのは当然の話です。そんなことを思い出しながら、
向井先生の指揮が始まりました。

まずは女声から。そして男声が歌い直します。ここのKyrieができればあとはうまく行く!

ハーモニーも良い。行ける!!その後の難関、高音部分や腹筋をしっかりと
必要とする部分、持続できるか?一杯心配事を抱えながら聞いていました。
それにしてもしっかりとした音楽を創り出してる彼らを見ていました。歌い終わってから
「おらしょ」自体が持っている訴えかけるモノと彼ら自身が持っている訴えかけるモノを
しっかりと受け止めることが出来ました。

そして、審査発表。高校部門からはA・B両部門から3校の代表校が選出されます。
配分は知らされていません。発表が始まりました。山高は金賞です。良かった、せめて
金賞を彼らにあげられた。しかし金賞受賞校は高校部門内で8校もありました。そして
いよいよ代表校の発表です。まずA部門、一番目に呼ばれたのは何と我々でした。
もう大喜びです。先生と堅い握手をし周りを見回すと泣いている3年生や嬉しくて仕方のない
2年生達。その後、宇治山田高校は1位で富山県教育委員会賞も受賞しました。

その日の晩は、ちょっとお金を奮発してごちそうでした。それは打ち上げを
兼ねてということでした。それからは各自好きなように夜を過ごしました。温泉に入る者、
部屋でしゃべりあかす者。卓球をしたり、、、。翌日は兼六園に立ち寄り伊勢へと
帰りました。

宇治山田駅には7:15pmに到着しましたが、歩道橋の上で「祝 金賞」とクレヨンで
画用紙に書いて掲げてくれている、たまさんとお子さん達がいました。ずんこ先輩に
鬼さん、みっきー先輩もお出迎えに来てくれました。ありがとうございました。

さて、あと1ヶ月で全国大会です。何と中間試験の最終日翌日という酷な日程ですが
これからも頑張って応援をしていきましょう。。

 

6.〜全日本合唱コンクール三重県大会を終えて〜(2002.8.18)

去る8月18日に、今年も三重県総合文化センター大ホールにて
日本合唱コンクール三重県大会が行われました。

ここのところ、実家の仕事の方が忙しく合唱からは遠ざかり気味でしたが
頑張って今回は母校・山高合唱部の応援だけはと思い、予定を工面しました。
夏休み練習に始まり、合宿などにも伺わせてもらい、日に日に
出来上がっていく後輩達をひたすら見守っていました。

コンクール当日、フィットネスルームにて練習を開始しましたが
これがまた、嫌になるくらいうまい。練習でこんな完成度だったら本番は大丈夫なのか?と
逆に不安になっていました。練習にはESTの面々も顔を出していただき、
僕もEST時代にドイツで歌った「おらしょ」を聴いていただきお褒めの言葉を頂きました。

さて、本番ですが。
今回は7月入部の生徒もちらほらといたのですが、彼らには突然、大ホールで歌うのは
どうだったでしょうかね?ちなみにこのホールは僕が高校1年生の冬に出来上がり、
確か僕はその年の国民文化祭がこのホールでの歌い初めでした。
結構大きなホールで緊張した覚えがあります。

本番の演奏は、前々から気になっていた「e」だとか「i」などの母音の発声。
ちょっと浅いような、角のある発声だったんです。課題曲のパレストリーナはもっと
柔らかい母音の発声でゆったりとした響きを期待したため少々残念でした。

自由曲のおらしょですが、これは高校生が歌うと言うだけである程度のひいき目で
見たくなるのは人間の情でしょう。それにしても難しいとされるところを次々と
クリアしていきました。響きもばっちりです。ただ、少々こじんまりとしてしまった様な
嫌いがありましたね。もっと元気な派手さがあったような気がしたけど。
緊張してしまったのではないでしょうか?

それにしてもよく聞こえる向井先生の「アレ」ですな(^_^;)。

詳しくは下のリンクから報告ページをご覧下さい。

三重県大会の様子はこちら 

 

7.〜ここのところの音楽生活〜(2001.7.1)

無事、4年間の大学生活を終え故郷へ戻り父親の営む建設会社で父親と一緒に働き始めましたが
「戻ってきてからうちでやらないか?」と声を掛けてくださったのは、他でもない向井先生でした。

向井先生は三重県の合唱界に於いて非常にすばらしい方だと尊敬しています。
向井先生が音楽監督を務められているVocal Ensemble<<EST>>のサウンドは毎年聞くたびに
胸打たれるモノがありました。まさか僕がその一員になれるなんて思っても居なかったものです。

ESTに入ってからの僕の合唱生活は凄かったです。
谷川俊太郎作詞・三善晃作曲の曲が大好きでしたし、そればっかりやっていた僕が
ルネサンス、教会、とにかく新鮮な体験ばかりをしました。
そして日本の代表として、ドイツ・マークトオーバードルフ市で開催された
室内合唱コンペティションへ参加したのでした。

☆ドイツ・マークトオーバードルフ室内合唱コンペティションの様子

教会での演奏を終えて

日程終了後、他国の参加者と

向井先生と団のマネージャーと一緒に

ドイツの様子はもっとと言う方はこちら 

しかし、現実というものがやはりあるんですよね。
僕の仕事は土木・建設業です。父親と経営側に立っている手前
そうそう練習に参加したり、行事に出たりはできないものでした。
そのため、現在は仕事の方を大優先にするべく、合唱はちょっと休んでいます。

やっている音楽と言えば、車でCD聞いたり、部屋で適当な楽譜を広げて
ピアノ弾いてるくらいでしょうか(^^ゞ?

 

8.〜僕は三重県立宇治山田高等学校 合唱部のOBです〜(2000.10.28)

●全国大会出場
平成12年10月28日に福島県郡山市の郡山市民文化センターにて
全日本合唱連盟/朝日新聞社主催第53回全日本合唱コンクール全国大会
が行われ、我が宇治山田高校合唱部は27日〜29日の2泊3日の日程で
本大会に出場しました。

さすがに冬も近づく秋で、しかも東北地方での開催ともあり
ちょっと寒かったですが現役生達は立派に晴れの舞台を踏んできました。

早朝に伊勢を出発した生徒達と東京駅ホームで合流。
2時頃郡山市に入り生徒達はそのままホテルへ行き準備をして
近くの公民館で早速練習。僕は藤波先生と代表者会議に出席し
コンクール当日の打ち合わせをしてきました。

それにしてもいつの間にやら大きく成長した3年生。
その姿には貫禄さえ見られます。それに続けと1・2年生も
負けず劣らずの真剣ぶり。練習を見ているこちらも何だか
嬉しくなってきました。

高校Aの部の参加校は全部で14校。そのラストを宇治山田高校
が努めます。リハーサルではなかなかの演奏でした。
本番での演奏にも期待をしてしまいます。最後のリハーサルまで
付き添い大急ぎで客席に戻り我が後輩達を待ち望みます。

そして演奏。なんだか声が小さいような?
というのも一個前の団体の演奏が素晴らしすぎたせいか
ちょっと迫力に欠けてしまったような気がします。でも、
曲の流れそのものはきれいに流れていきます。聞いている方も
手に汗をかき、最後まで緊張しながら聴きました。

気になる結果発表。
その前の高校はなんと結果1位を持っていきました。
さてうちはどうだろう?結果は銅賞でした。
正直「ああ、銅賞か」と思いました。と生徒達を見てみると
晴れ晴れとした満足気な顔をしています。聞けば
「やるだけのことをやりました。全国の舞台で私たちの演奏を
聴いてもらえました!」もう自分たちで自分たちを評価し
納得していたのでした。

そして表彰式。
表彰台には指揮者の向井先生と部長の山本君があがりました。
二人に賞状と楯が渡されると客席にいた学生達が一斉に立ち上がり
「先生、ありがとうございました!」と声を合わせて一礼。
これには藤波先生と僕の二人はちょっと目頭が熱くなっていました。

その日のうちに東京の新宿まで帰り、翌日おのおので決めた観光ルート
に各自繰り出していきました。僕は地下鉄と日頃通っている東京大学内を
案内するコースを担当し、向井先生はお台場へ、男声はそれぞれ
買い物コースへと行き、夕方の新幹線で帰っていきました。

今回で3年生は引退し受験生活の大詰めへと向かいます。
今まで本当にご苦労様でした。
1・2年生の皆さんもこの先輩方を見習って是非立派な合唱人に
なっていって欲しいなあと1OBとして思っている次第です。

全国大会の様子はこちら 

なおこのときの中部大会(岐阜・羽島市)の様子はこちら

現在宇治山田高校合唱部の顧問には平成10年度から藤波先生が、そして平成12年度
から向井先生が加わりお二人で合唱部を支えてくれています。尚今回のコンクールでは
向井先生が指揮者を務められ、また一般合唱の部ではVocal Ensemble <<EST>>の指揮者も
努められています。そんな向井先生とは相互リンクをさせていただいております。
是非訪れてみてください。(山本)
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たまさんこと我らの先輩である玉木さんが管理してくれています
山高合唱部OB会公式ページ(会員のみ)。パス付ですが合唱部ならば
わかるでしょう!!みんなでページを盛り上げていきましょう!!
(←このバナーは関係なかったかな?)

 

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