当社所有重機の使用燃料について

〜ディーゼル燃料は「クリーン灯油」を利用しています〜


近年、大気汚染という言葉をよく耳にします。
大気汚染の原因の一つとして自動車等のエンジンから排出される
排気ガスが上げられることはもはや有名な話です。

なかでもディーゼル車から排出される排気ガスに含まれる
粒子状物質(PM)は人体に与える影響も大きく重要視されています。
この粒子状物質は燃料に含まれる硫黄が影響します。

当社所有の重機は軽油仕様ですが、以前はLSA重油を使用していました。
軽油を使用してこなかった理由として、軽油引取税の問題があります。
通常、ガソリンスタンドなどで軽油を購入すると自動的に軽油引取税(32.1円/L)を
支払っています。しかし、公道を走行しない車両は軽油引取税を納税する必要が
ありません。つまり現場内重機は余分な税金を支払うことになります。
免税措置もありますが、事務手続き上非常に複雑で実用的ではありません。

その為、同等性質を持ち供え、税金のかかっていないLSA重油で代用していました。

しかし、燃料に含まれる硫黄分はLSA重油や一般軽油で500ppm(0.5%質量)以下です。
他国に比べると非常に質が悪いです。日本ではガソリンの質は一流なのですが
脱硫にコストがかかる低硫黄軽油は普及しなかったんですね。
現場では汚い黒煙がモクモクと出ていました。お隣の洗濯物を
汚さないよう非常に気を遣いました。

そこで現在では白灯油を使用しています。
(しかし、油性が低いためにエンジンに影響を与えるため専用の添加剤にてフォローします)

白灯油は一般家庭でストーブなどの暖房に使用する為に
硫黄分は80ppm(0.08%質量)以下とクリーンです。最近はクリーン灯油というのが
普及してきたため基準を大幅にクリアした灯油をメーカーさんも製品化してくれています。
性能は軽油と同等で重油と同じく引取税は発生しません。
排出される排気ガスはストーブから出る程度の臭いとススできれいです。

 

なお、当社所有のダンプはすべて「U-」から「KK-」への
基準をクリアした車両に代替が終了しました(平成16年2月現在)。

営業車も直噴インタークーラターボやコモンレールなどを採用した
低公害型エンジンで基準をクリアしています。
もちろんこれらは軽油を使用しています。脱税・重罪になりますから(^^ゞ

なお、しばらくすると一般軽油も低硫黄軽油(軽量軽油・硫黄分50ppm以下)や
超低硫黄軽油(硫黄分10ppm以下)などが普及してくる見込みです。
まだ一部地域での試用段階ですが、
地元に入り次第ディーゼル車の排気ガスもきれいになるでしょう。

あとは、温暖化問題を抱えたガソリンエンジン車をどうするかです。
所有している普通車は低燃費・超低排出ガス認定車ですが、
軽ダンプはまだ対応エンジンが製品化されていません。

これらも準備が整い次第対応していく予定です。

 

これからも現場や周辺の環境美化に気を配りながら
工事を進めて参ります。